
- キルは取れているのに順位が動かない
- たまに何もできない試合が混ざる
- 何を直せばいいのか分からない
本記事では上記のような悩みを解決します。
キルは取れている。撃ち合いで一方的に負けている感じもしない。それなのに、順位だけが何ヶ月も動かない。
シルバー帯でいちばん多いのが、この噛み合わなさだと思います。勝てない理由が自分の中に見つからないので、どこを直せばいいのかも分かりません。
そして、たまに一方的にやられる試合が混ざります。何もできずに倒されて、そこで初めて「自分のAIMが足りないのかもしれない」と思う。他のFPSから来た人ほど、この行き来を繰り返しやすいです。
結論から言うと、シルバーから抜けられない原因は、AIMではなく撃ち合う場所です。当てる力の問題ではなく、どこで撃つかを決めていないまま試合を重ねている状態になっています。
私はオーバーウォッチ2の初期シーズンにシルバーにいました。当時は勝てない理由が本当に分からなくて、とりあえずエイム練習をしていた記憶があります。そこから3ロールすべてをマスター以上まで上げる過程で、実際に変えたことだけを書きます。
- 撃ち合いで負けていないのに勝てない理由
- 生き残る時間を、何に使うか
- ダメージ・タンク・サポートで、それぞれ何を変えるか
- シルバーのうちはやらなくていいこと
シルバーから抜けられない原因は、AIMではなく撃ち合う場所です
撃ち合いの精度の問題ではありません。同じ実力なら、正面から出た側が負けます。
裏を返せば、当てる力が同じでも、場所さえ選べば勝ち越せるということです。AIMを伸ばさずにランクを動かせるのは、ここが理由です。
- 他ゲームから来た人に撃ち負けるのは、当たり前です
- AIMを鍛えるより先に効くものがあります
他ゲームから来た人に撃ち負けるのは、当たり前です
シルバー帯には、他のFPSを長くやってきた人が一定数います。ランクは下から始まりますが、当てる力だけは最初から高い状態で入ってきます。
この相手と正面から撃ち合えば、多くの場合は負けます。オーバーウォッチを始めたばかりの人が、数年分の撃ち合いの蓄積に真正面からぶつかっている形だからです。
ここで多くの人が「自分のAIMが悪いからだ」と結論を出します。半分は合っています。ただ、その結論から出てくる対策が、いちばん時間のかかるものになってしまう。
いえ、そこから始めなくて大丈夫です。撃ち負けているのは事実でも、勝つために必要なのは撃ち勝つことではありません。
AIMを鍛えるより先に効くものがあります
ふたつを並べると、どちらを先にやるべきかがはっきりします。
| やること | 効くまでの早さ | 今日できるか |
| AIMを伸ばす | 時間がかかる | できない |
| 撃ち合う場所を変える | すぐ | できる |
サイドに回る、高いところに上がる、遮蔽の裏から撃つ。どれも今日から実行できて、しかも効果が出るのが早いです。
AIMそのものを伸ばすこと自体は、もちろん無駄になりません。順番の話をしています。
エイムの合わせ方や、手首と腕のどちらを使うかは別の記事で詳しく書いています。
悩める人 手首エイムと腕エイム、どっちが正しいの? 手首エイムはダメだと聞いたけど本当? 腕エイムに変えたほうがいいのか分からない 本記事では上記のような悩みを解決します。 […]
倒されないだけでは、シルバーは勝ち抜けません

倒される回数が減ると、ランクは一度上がります。ただ、その先で止まる人がかなり多い。私もここで長く足踏みしました。
理由はシンプルで、生き延びることと勝つことは別だからです。生き残っているだけでは、試合は動きません。
- 生き残っている時間を、何に使っているか
- 倒されないことを優先しすぎると、勝てません
生き残っている時間を、何に使っているか
試合の終わりに、自分のデス数だけを見ていませんか。デスが少ない試合でも、負けているなら何も起きていなかった可能性があります。
生き残るのは手段です。長く生きた分だけ、相手に何かをする時間が増える。その時間を使っていないなら、見ているだけの置物になってしまいます。
具体的には、こういう時間です。表の中の「ライン」は、両チームが向かい合っている位置のことです。
| 生き残って得た時間 | 何に使うか |
| 人数有利の状態 | 前に出て、ラインを押し上げる |
| 自分が有利な位置にいる間 | 撃ち続けて、相手にこちらを見させる |
| 味方が戦っている間 | 横や後ろから、別の方向を足す |
どれも、生きていなければできません。生き残るのは前提であって、目的ではないということです。
倒されないことを優先しすぎると、勝てません
安全を最優先にし続けると、今度は逆側の問題が出ます。出るべき場面で出られなくなる。
相手が2人落ちている。味方が前に出ている。それでも自分は安全な位置から撃っている。これをやっていると、人数の有利を使い切らないまま時間だけが過ぎます。
場面によります。そしてその場面の見分け方が、この記事の本題です。
まだ倒される回数のほうが気になる段階なら、そちらを先に整理したほうが早いです。
悩める人 ブロンズから何試合やっても抜けられない 勝っても数%しか上がらないのはなぜ? 結局、試合中に何を意識すればいいの? 本記事では上記のような悩みを解決します。 […]
ロール別に意識すべき行動
ここからが本題です。ロールごとに、立ち回りで見るものが変わります。
同じ「正面を外す」でも、ダメージとタンクでは意味が違います。サポートに至っては、撃ち合いより先に決めることがあります。
| ロール | 見るもの | 変えること |
| ダメージ | 場所 | 撃ち続けられる位置にいるかを、撃つ前に見る |
| タンク | タイミング | 前に出る合図を2つだけ決めておく |
| サポート | 優先度 | 誰を回復するかの順位を変える |
ダメージ|撃つ前に、撃ち続けられる場所にいるかを見る
ダメージで変えるのは場所です。順番を間違えると、ただ孤立して倒されます。
| 順番 | やること | 目的 |
| 1 | 遮蔽物の近くを確保する | リロード中と体力が減ったときに隠れる。倒されないことに直結する |
| 2 | 正面を外す | サイドや高所から撃ち、相手にこちらを見させる |
1を飛ばして2から入らないでください。隠れる場所がないまま横に回ると、ただ1人で孤立した状態になります。
遮蔽が確保できたら、次は正面を外します。ここで出てくるのが強ポジ、つまり比較的安全に、フリーで撃ち続けられる場所です。
FPSでは高所が強ポジと言われます。なぜ強いのかという理屈は、いったん置いておいて構いません。自分が比較的安全に、撃ち続けられる場所という理解で十分です。
正面ではなくサイドから撃ってみる。高いところから撃ってみる。それだけで、相手チームはその方向を追加で見なければならなくなります。
相手の意識がこちらに向けば、味方が正面で受ける負担が減ります。自分がポジションを変えることで、相手の手数を自分に向けているという状態です。この動きができるだけで、チーム全体に動きが生まれます。
その場合は、明け渡してください。
いい場所を守ろうとして戦って倒されるなら、場所を手放して生き残るほうがプラスになることがあります。取った位置は、また取り直せます。失った時間は戻りません。
使っているキャラがそもそも撃ち続けにくい性能なら、キャラ側の問題の可能性もあります。
悩める人 どのキャラを使えばいいのか決められない キャラは決めたけれど、デスばかりで何もできていない気がする 強いと言われているキャラを使っているのに勝てない 本記事で[…]
タンク|タンクの性能を、出し切れていません
シルバー帯のタンクを見ていていちばん感じるのは、思い切りが足りないということです。キャラの性能を使い切れていません。
ずっと遠くから削り合っているタンクが多い。ラインを上げる動きがないまま、試合が終わってしまいます。ダイブができるキャラ、つまり相手の後方へ飛び込んで倒しに行けるキャラを使っているのに、一度もダイブしないまま終わることもあります。
そこが誤解されやすいところです。タンクは、そう簡単に倒されません。
ダメージやサポートが相手なら、1対1で負けない性能を持っています。体力も、守るための手段も、他のロールとは別物です。正直、ビビる必要がないくらいだと思ってください。遮蔽は使う前提ですが、それを守っていれば一瞬で溶けることはありません。
ここまでは、前に出ていい理由の話です。問題は、いつ出るかのほうにあります。何も考えずに突っ込むと、今度は人数不利を自分で作ることになります。
そこで、前に出る合図を2つだけ決めておいてください。
| 合図 | なぜ出ていいのか |
| 相手全体の体力が減っている | 押し込めば倒し切れる。相手は下がるしかなくなる |
| 相手チームが1人落ちた | 人数有利の時間は短い。使い切る前に終わってしまう |
この2つだけで構いません。どちらも画面を見れば分かるので、判断に迷いません。
相手のスキルやウルトを見て出る判断もありますが、それは慣れてきてからで大丈夫です。覚えることを増やすと、結局どれも見られなくなります。
サポート|回復の優先度を「サポート→ダメージ→タンク」に変える
サポートで変えるのは場所でもタイミングでもなく、誰を回復するかの優先度です。
私がマスターまで上げる過程で決めていた順番は、サポート → ダメージ → タンクでした。シルバー帯を見ていると、これがちょうど逆になっていることが多いです。
| 優先度 | シルバー帯に多い順 | おすすめする順 |
| 1番目 | タンク | もう1人のサポート |
| 2番目 | ダメージ | ダメージ |
| 3番目 | もう1人のサポート | タンク |
タンクを守ること自体は間違っていません。優先度が1つずれているだけです。
そこが、実際にやってみると印象と違うところです。前のセクションでも書いたとおり、タンクは相手のウルトなどが重なっていない限り、そう簡単には落ちません。
タンクに張り付いて回復を入れ続けている記憶が、私にもあります。ただ、その間ダメージには回復が届いていません。
ダメージに回復が入らないと、火力が続かなくなります。火力が出ないとラインを上げられず、じわじわ押し切られて負ける。タンクを守り切ったのに負けている試合は、たいていこの形です。
そして、いちばん優先してほしいのがもう1人のサポートです。
サポートが1人になった瞬間、チーム全体の回復量が一気に足りなくなります。残った側も狙われるので、そこから立て直すのは難しい。サポートは2人そろっている時間が長いほど強いロールです。
優先度を変えるだけなので、今日の試合からできます。エイムもキャラも変えなくて構いません。
ロール別の話は以上です。ただ、ここまで読んで「で、具体的には何回やればいいのか」と思ったかもしれません。次のセクションで、そこに答えます。
シルバーで迷ったときの判断の仕方
結論から書きます。何メートル下がればいいのか、1試合に何回サイドへ回ればいいのか。その基準は作れません。
オーバーウォッチは、マップの形と、相手の構成と、自分のキャラの3つが毎試合入れ替わるゲームです。高い場所が使えるマップもあれば、ほとんど平坦なマップもある。相手にこちらを見張るキャラがいれば、同じ位置がまったく機能しません。
作れないものを、作れるふりをして書くほうが害になります。数字を信じて動いた結果、状況に合っていない行動を繰り返すことになるからです。
「高所を取れ」という言葉だけが独り歩きしやすいのですが、高所そのものに意味があるわけではありません。撃ち続けられる場所という条件を満たしているから、結果として高所が挙がっているだけです。
だから、回数や距離では言えません。かわりに、判断の形だけを覚えてください。
この問いは、どのマップでも、どのキャラでも同じ形で使えます。ロールが変わっても、ここだけは共通です。
リグループもアンチピックも、シルバーではまだ要りません
ここまで読んで、やることが多いと感じたかもしれません。逆に、シルバーのうちはやらなくていいこともあります。
上達法を調べると、いろいろな話が出てきます。ただ、それらの大半はもっと上のランク帯で必要になるものです。全部を同時にやろうとすると、どれも中途半端になります。
- 味方と揃える判断は、ゴールドからで間に合います
- 相手に合わせたキャラ変えも、まだ早い
味方と揃える判断は、ゴールドからで間に合います
リグループ、つまり一度下がって味方と合流してから出直すこと。エリア取り。このあたりは、シルバーでは優先度が低いです。
切り分けは単純で、自分だけで実行できるかどうかです。
ここまで書いてきた3つは、すべて自分1人で完結します。
- どこから撃つか
- いつ前に出るか
- 誰を回復するか
味方の動きに関係なく、次の試合から実行できます。一方でリグループは、自分が正しく下がっても、味方が出ていってしまえば成立しません。
連携が必要な動きは、味方も同じ判断ができるようになるランク帯で効いてきます。
相手に合わせたキャラ変えも、まだ早い
アンチピック、つまり相手のキャラに強いキャラを選び直すことも、シルバーではまだ後回しで大丈夫です。
相性を覚えること自体は、無駄になりません。ただ、キャラを変えても、撃ち合う場所が同じなら結果は変わりません。
相性で有利を取ったつもりでも、正面から出ていけば倒されます。逆に、場所さえ選べていれば、相性が不利でも撃ち勝てる場面は出てきます。
シルバーを抜けたあと、要求されることが変わります
場所とタイミングと優先度が安定してくると、勝てる試合が増えてきます。そして、ゴールドに上がった瞬間に求められるものが変わります。
| ランク帯 | 求められること |
| ブロンズ | 倒されないこと |
| シルバー | 自分1人で完結する判断(場所・タイミング・優先度) |
| ゴールド以降 | 味方と揃える判断、相手に合わせるキャラ変え |
シルバーで足を止めていた人ほど、ゴールドで同じことが起きます。前のランク帯で通用した動きが、そのままでは足りなくなるからです。
上がってから調べ直すより、先に何が来るかを知っておくほうが早いです。
悩める人 ゴールドから何シーズンもランクが上がらない プラチナまでは行けるのに、そこで止まる 何を直せばいいのか分からない 本記事では上記のような悩みを解決します。 […]
キャラの相性も、ゴールドからは判断材料になります。自分のメインがどのキャラに弱いのかは、先に知っておいて損はありません。
もうひとつ。ランクマッチだけで練習しようとしなくて大丈夫です。場所の取り方を試すだけなら、クイックマッチのほうが回数をこなせます。負けても失うものがないので、いつもと違う位置に立ってみるには向いています。
やることを増やさないのが大事です。1つだけ変えて、それが当たり前になってから次に進んでください。



